12月3日(木)17:00〜18:00
企画担当:松浦 早希
企画の言葉:米国や英国では、寄附を資金にした臨床試験が数々行われています。残念ながら日本では、寄附金で行われる臨床試験はほとんどなく、抗がん剤の開発が遅れがちです。現在、神戸大学主導のトリプルネガティブ乳がんという、難治の乳がんの臨床試験をしています。カルボプラチンという薬を使いますが、ジェネリック医薬品で安いため、利益に繋がらず製薬企業から資金提供は望めません。それで、クラウドファンディングで2000万円を調達することにしました。40代、50代から多くなる乳がんですが、なかでもトリプルネガティブ乳がんは若い女性に多く、抗がん剤が効かない場合には、再発で亡くなる方が多いのが現状です。この試験の結果次第では年間1000名の女性を救命することが出来ると考えています。このような試験が、クラウドファンディングで出来るようにするために大学とREADYFORが協力を始めました。これからはこのような企画を広げていくことで、日本の臨床試験が発展させていきたいと思います。
座長:松浦 早希(東京家政大学)
「どうして、臨床試験をクラウドファンディングでやらないといけないのか?」
演者:谷野 裕一(神戸大学附属病院乳腺内分泌外科特命教授)
「臨床研究×クラウドファンディング」
演者:米本 拓(READYFOR)
「ディスカッション:日本での臨床試験とクラウドファンディング」
【病院マーケティングサミットJAPAN2020】
会場:EventHubオンライン会場