谷野 裕一 / 神戸大学乳腺内分泌外科 特命教授【サミット2020登壇者紹介】

谷野 裕一 / Hirokazu Tanino

神戸大学乳腺内分泌外科 特命教授

プロフィール

87年和歌山医大卒。乳腺外科医。慶應大学、メリーランド州立大学の留学を経験し、11年間市民病院で患者とともにNPO法人いきいき和歌山がんサポートなどを設立し、患者サポートに取り組んできた。2013年に北里大学、2017年に神戸大学へ。がん診療だけでなく、トリプルネガティブ乳がんに特化した研究を行う。若くて亡くなる乳がん患者を減らす目的で今春より臨床試験を開始。試験で用いるジェネリック医薬品は安くて良いが、収益の少ないジェネリック医薬品では企業はスポンサーにならない。2000年の帰国後、海外では盛んなドネーションで臨床試験を考えてきたが、現在、この試験の資金をクラウドファンディングで調達中。安くて良いがん治療を作らないと国の財政はもたない。今後の日本のがん医療のための臨床試験とクラウドファンディングのコラボを進めていくことを計画している。