小山 晃英 Academic Director / 理事

長野県出身(長野県長野高校卒)。岡山大学医学部を卒業後、信州大学大学院医学系研究科 循環病態学講座(新藤隆行教授)にて博士取得。博士課程では、心血管代謝内分泌領域の基礎研究に従事した。現在は、京都府立医科大学 地域保健医療疫学(上原里程教授)にて、日本多施設共同コーホート研究(J-MICC研究)を軸とした疫学研究と、行動科学を取り入れた社会実験に取り組んでいる。

学会活動・受賞歴

・第83回日本内分泌学会学術総会: Young Investigator Award
・第35回日本高血圧学会総会:Young Investigator’s Award
・第46回日本動脈硬化学会総会・学術総会:最優秀若手奨励賞
・第15回日本心血管内分泌代謝学会学術総会: Young Investigator Award
・信州大学医学部学術奨励賞(4年連続受賞:2010-2013)
・Nature Medicine Vascular Medicine Award
他多数

病院マーケティングサミットJAPAN2019 メッセージ

2018年に本会を創設し、急ピッチで準備して2018年3月に第1回目を開催しました。その後、セミナーの開催や、いくつかの学会との合同企画など、活動の場をいただきました。そして、この1年間は、病院マーケティングサミットJAPANを今後どのようなコミュニティーにしたいのか考える時間となりました。

新しいツールの出現や、今までに直面したことがない人口変動を迎え、社会変化の速度が上がっています。そのため、一つの課題を一つの方法で解決することが難しい時代となり、持続可能な社会の構築が必要です。病院を取り巻く状況もまさにそうであり、全国一律の基準でルールを決めても、適応できる地域とできない地域に分かれてしまいます。これからは、他の領域や地域の事例を参考に、自分ごと化して地域ごとの仕組みを考えるしかないと思います。そして、地域ごとの仕組みを作りあげることは、医療におけるSDGs: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の創出であると考えます。病院マーケティングサミットJAPANは、病院に関わる全ての人たちのコミュニティー(繋がる場)として、医療におけるSDGsを作り上げる場となって欲しいと考えています。

2回目である今回のプログラム作りは、2018年から始動しました。病院の中と外と、様々なプロフェッショナルにご登壇いただくこととなり、とても濃いプログラムとなりました。登壇者の方、参加者の方、全ての出会いに感謝しています。

講演内容を自分ごと化して、明日への活動に活かせる鍵を得てください。そして、お近くの方と気軽に話しをして、是非名刺交換を行なって繋がってください。みなさんにとって、有意義で今後の発展に繋がる会となることを祈念しています。

病院マーケティングサミットJAPAN2018 メッセージ

京都府立医科大学の小山です。

Academic Directorとしてこの会の趣旨を考えたときに、「病院勤務者が病院マーケティングに関して学べて議論できる場を作ること」としてプログラムを計画しました。 ここでいうマーケティングとは、病院の利用者・勤務者・求職者、地域の方など全ての人との関わり方まで含みます。
医療業界においては、医療者側が強者であり、利用者側が弱者であるという構図が古くからありました。一方、近年の情報爆発社会においては、情報を得ることが容易となり、利用者の多くが病院を選べる時代となりました。さらには、人口減少の波が押し寄せる中、上昇スパイラルを共に作り出せる仲間(勤務者)を得ることが難しい時代だということは自明の理です。
この時代に、生き残るためには、つまりは選んでもらえる病院になるためには、どのような戦略が必要なのでしょうか。このことを学び、議論するためにふさわしい医療現場に携わる方々と、またマーケティングを実践されている産業界の方々に、演者の依頼を行いました。今回の演者は、有名病院または有名企業に勤めているという看板により講演をお願いしたわけではなく、講演内容がどの病院関係者にも響き、活かせる内容であることをベースに依頼しました。幸いにも、病院関係者の既成概念をリセットできるようなスペシャリストの方々にご登壇いただけることになり、この機会を逃したらもったいないと心から思えるプログラムとなりました。
プログラムはできました。あとは、参加すると決めるだけです。病院マーケティングについて、切磋琢磨する仲間ができる会になるよう作り上げましょう。会場でお会いできることを楽しみにしております。