循環器内科医としての診療に加え、医療コミュニケーション設計を専門とした研究に取り組む。医療広報における”Evidence Based PR(根拠に基づいた広報)”を提唱し、病院・学会を対象としたwebブランディングを多く手がける。2018年より病院マーケティングサミットJAPAN代表理事を務め、病院広報戦略のコンサルティング、講演を行なっている。
略歴
2006年 獨協医科大学医学部医学科 卒業
同年 順天堂大学附属病院 臨床研修センター
2008年 獨協医科大学附属病院 循環器内科
2010年 東京工業大学 大学院生命理工学研究科
2014年 株式会社Vitaly 代表取締役
2017年 株式会社Vitaly 先端医療コミュニケーション研究所 所長(兼任)
学会活動・受賞歴
病院マーケティングサミットJAPAN 代表理事
循環動態アカデミー Director
GE Healthymagination Award. 2012 受賞 (GEヘルスケア・ジャパン株式会社)
第9回日本下肢救済・足病学会学術集会 広報大使
第16回日本フットケア学会学術集会 広報委員会 委員長
病院マーケティングサミットJAPAN2018 会長
ARIA (Alliance for Revolution and Interventional Cardiology Advancement) 2018 広報委員会 委員長
第16回日本フットケア学会学術集会 公式アンバサダー
第83回日本循環器学会学術集会 公式アンバサダー
病院マーケティングサミットJAPAN 医療コミュニケーション研究委員会 委員長
第11回日本下肢救済・足病学会学術集会 公式アンバサダー
病院マーケティングサミットJAPAN2019 メッセージ
新時代の医療マーケティングの萌芽を迎える1日に
「マーケティング」という言葉を聞くと販売促進のための市場調査やプロモーション活動を想起しがちですが、マーケティングの本質は市場取引(商品、金銭)に限らない「価値の交換プロセス」です(Philip Kotler, 1931- )。すなわち我々医療関係者にとってのマーケティングとは、患者/紹介元/求職者(ステークホルダー)に対して「医療」という価値を生み出し(医療チーム、専門診療)、その情報を届け(広報)、価値を手にしてもらい(受診、採用)、対価を得る(診療報酬、人的資源)ための一連のプロセスです。
今年のプログラムは1日を通して、病院広報・プロモーションの枠を超えた医療マーケティングの学びを得られるよう企画しております。一流企業の優れたブランディングを学び、先進的な病院マーケティング事例を共有し、求職者目線で医師採用戦略を考え、医療政策からこれからの病院経営を展望し、人財形成を通じて病院の価値を高め、そして最後にその価値をどのように伝えていくのかを会場の全員で議論していきます。
病院内外の垣根を超えて、多分野多職種の皆様とともに新時代の医療マーケティングの萌芽を迎える1日となれば幸いです。
2019年8月24日は、議論の熱気に包まれた神田明神ホールで皆様をお待ちしています!
医療広報の今までと未来 -Evidence Based PRの到来-
今や日常的なインターネット利用が現代人のライフスタイルに深く結びついていることは周知であり、2016年にはスマートフォン(以下スマホ)のインターネット利用率がデスクトップPCを追い抜きました。いわゆるスマホ時代の到来により、インターネットを介した個人の情報検索行動がさらに活性化し、医療広報の領域においてもwebサイトやSNSを積極的に活用する医療機関や学会が年々増加しています。
近年、オウンドメディアとしての病院webサイト活用が来院患者数や求人応募者数など病院経営のアウトカムを改善することが報告されています。病院マーケティングの新たな潮流である”Evidence Based PR(根拠に基づいた病院広報)”の観点から、病院経営におけるブランディング戦略が大きく注目され、最近では病院と地域企業が連携した新たな病院マーケティングモデルも報告されています。
病院広報の最新レビューを始め、先進的な病院マーケティング事例や病院webコミュニケーション戦略などを活発に議論し、会場の全員で病院広報の新たな1歩を踏み出す1日にしましょう!