演者
青野 高広 (株式会社アド・ベン・コーポレーション デザイナー)
登壇セッション
略歴
1976年生 ディレクション、グラフィック、コピーなど広告全てに関わる、肩書きのないアドマンです。ロゴマーク、キャラクター、パッケージ、ポスターなどのグラフィック全般からWEB、映像、ラジオCMの企画・制作もしています。
小倉記念病院の仕事は、 ホームページ企画・デザインほか、広報ツールの制作を行っています。
プログラム紹介
ジョンレノンの「Woman」という曲があります。彼は、多くの女性に好かれたくて、この曲を作ったわけではありません。オノヨーコたった一人を思い作ったのです。それが結果、女性のみならず世界中で愛され続けています。自分をPRする時、最大公約数的に好かれようと考えるのでなく、まず身近にいる一人の心を動かせるかが、コミュニケーションの始まりだと思います。特に個人による情報発信が簡単にできるようになった現在、一人の影響力は計り知れません。
突然ですが、今日朝起きて、出勤してデスクにつくまでを振り返り、1つでも覚えている広告がありましたか?ネット、TV、ラジオ、新聞、雑誌、交通広告など、日常に沢山あふれているにも関わらず、ほぼ覚えていないことに気づくはずです。人は、自分にトクかどうかで、情報を取捨選択しています。そもそも見る側のことを考えず、自分の言いたい情報を詰め込むだけ詰め込んだ広報物は生理的に受け付けません。あなたの病院広報はどうですか?優れた広告は「見られないという前提に立ち、それでも見てくれるか」を真剣に考え作られています。さらに現在、デザインやコピーだけで人を動かす時代でもありません。根底に仕組みが必要なのです。